【惡魔圖書館】 -悪魔図鑑(索引)-

【七つの大罪】

キリスト教における七つの枢要徳と対比される枢要罪、それが『七つの大罪』である。
伝統的な罪源は憤怒・傲慢・暴食・嫉妬・色欲・怠惰・強欲の七つであり、これを司る悪魔が地獄に君臨する七人の魔王なのだ。
この魔王たちは元は神の後継者や天使、あるいは怪獣などであり、種族を問わず地獄へ堕ちて悪魔となった。

この『七つの大罪』じつは過去に一度『八つの大罪』となったことがあり、八つ目の罪が存在する。それは即ち……『正義』である。

『ソロモン72柱』とは、イスラエル王国第三代の王であるソロモン王が封じた72人の悪魔たちのことである。
伝説によれば、ソロモン王は使役したこの悪魔たちを危険視し、真鍮製の壷(真鍮は耐腐食性が高い)に封印した。
そしてソロモン王亡き後、壷は『バビロンの穴』と呼ばれるバビロニアの深い湖に沈めた。

その後時は流れ、何も知らぬ人間がこの壷を発見し、宝が入っているとの勘違いから、うっかり封印を解くこととなった。
72人の悪魔のうち71人は各々が地獄へと戻ったが、ただひとり大悪魔ベリアルだけが残って偶像に宿り神託を行うようになった。

この72人の悪魔たちの中には、異国異教の神々も悪魔として含まれており、ユダヤ教やキリスト教の布教のために貶められ零落した。
だがしかし、零落したとはいえ人間にはあまりにも強大な力を持つ存在であるため封印された悪魔たちは、永い時を経て封印から解き放たれたのだった。